N氏が例年出展されている「北口夢石と陶芸教室作品展」に行ってきた。今年で第8回を迎えるとのこと。陶芸家北口夢石氏も今年で90歳になられたとのことだが、元気な姿で会場に居られた。最近惜しくも亡くなられた森光子さんとは幼馴染みとのことで、訃報に接せられたときには流石に悄然とされていたとのこと。
昭和53年(1978年)奈良の地に大和龍王窯を開窯されたので、以来34年間の長きに亘って大和龍王窯を護ってこられたことになる。N氏も教室に入られて、かれこれ20年になるという古強者。
写真はN氏の「灰釉蓋物」という作品。どっしりとした存在感があり、作品というものは作者の人柄が不可避的に入り込むものだなぁと改めて感じ入る。
N氏に「土はどこから調達するのですか?」と聞くと、信楽に行けばいろいろな産地の土が売られているので、そこで調達していますとのこと。形崩れしやすい土もあれば、そうでない土もあり、土の個性はいろいろ。個性の違う土を練り合わせていろいろな文様を生み出すこともあり、土の個性とうまく折り合いをつけながら狙う作品に仕上げていくのは骨が折れる。。。が、そこがまた陶芸の醍醐味ですと、陶芸の面白みを拝聴。
北口夢石 「釉裏彩唐草蝶文」
モダンなデザインだなぁと思う。
例年茶道具一式の作品を出展されている。