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日々の雑感をそのつど綴っていこうと思います。

滋賀県立近代美術館

 滋賀県立近代美術館の開館25周年記念の企画展「伝統&革新 日本画の時代」を見に行ってきた。滋賀に関係する日本画の名品を中心とする展覧会とのことで,全部で79点の作品が展示されていた。美術館へ向かう道の両側はポプラ並木で,紅葉が目立ち始めていた。
IMG_091113美術館への道

■月下狼吼図 岸竹堂(きしちくどう)/文政9年(1826)~明治30年(1897)
上目使いの狼の表情がなんともユーモラス。画面全体のモノトーンの中で狼の口中が赤色に彩色されており,そのコントラストが目を惹いた。狼がウ~ッと唸り声を上げているような,しかし瞳は優しげで,このコントラストも面白い。この作品は竹堂の最晩年の作で,狼の口中の赤色は裏面から彩色する裏彩色という技法が使われているなど,技量の粋を集めた意欲作とのことだ。
月下狼吼図



■海浜風物図 山元春挙(やまもとしゅんきょ)/明治4年(1871)~昭和8年(1933)
波打ち際の波の繊細な描写に惹かれた。米俵を背負った2頭の馬が砂浜を引かれて行く。サクサクと砂を蹴る馬の足音と波の潮騒が聞えてきそうだ。
海浜風物図



■法塵一掃 山元春挙
唐の時代,金剛般若経に精通した徳山宣鑑(とくざんせんがん)という僧がある茶店で点心をとろうとしたとき,茶店の婆さんから「金剛経には過去心不可得、現在心不可得、未來心不可得と書かれていると聞いたことがある。御坊はいま点心が欲しいといわれたが、一体、過去、現在、未来のどの心を点じようとなさるのかな」との質問に答えを窮し,結局お経をいくら勉強しても何の役にもたたんワイと,大事にしていた金剛経をすべて焼き払ったという故事が画材になっている。この坊さんの顔が気に入った。
法塵一掃

大変滋味に富んだお顔をされている。墨染めの衣も禅僧の墨蹟のようなタッチで描かれ,新鮮な気がした。なんと弟子の顔は吉本興行の「坂田」に似ている。。。
法塵一掃(拡大)



■瀑布図 山元春挙
ほとばしる瀧の飛沫(しぶき)を受けそうな感じ。木の枝は絶えず飛んでくるしぶきを浴びて下のほうに垂れ気味だが小枝は上に向いている。
瀑布図



■不老長春図 山元春挙
たらし技法で描かれた岩が妙に艶っぽく立体的。この作品は春挙の絶筆とされる作品で,昭和8年数え年63歳で不帰の人となる。
不老長春図
[ 2009/11/13 22:34 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(2)
リンクさせていただきました
すいません。ぼくのFaceBookに勝手にリンクを張りました。
本日、京都国立博物館に見学し、一品選ぶならと「瀑布図」を選びました。作品を見せたかったので、勝手にリンクしてしまいました。もし、お嫌でしたら、お教えください。
[ 2012/01/28 22:32 ] [ 編集 ]
RE:リンクさせていただきました
気付かなかったので返事が遅れました。
いまさらですが、リンクはご自由にどうぞ。
[ 2012/02/07 18:11 ] [ 編集 ]
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こんにちは,KENZOUです。日常の思いついたことやいろいろなことを写真と共に綴っていこうと思います。また、理系に興味のある方は「楽しい物理ノート」を公開していますので、そちらの方も覗いてみてください。

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