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日々の雑感をそのつど綴っていこうと思います。
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忠臣蔵の真実

 知らぬ間に年末を迎えていたという感じ。最近はめっきり冷え込みもきつくなってやはり冬を迎えたなぁ~という思いがひしひしとする今日この頃である。

 12月になれば、一昔前の映画館はどこも忠臣蔵で大入りだった。臥薪嘗胆・主君の仇討ちを見事果たした赤穂四十七士の活躍を見て、日頃の溜飲を下げ、皆さんサッパリした顔付きで映画館を後にしたものだ。また、つい最近完結したNHK・BSで放映された山本耕史主役の「薄桜記」も忠臣蔵の話がバックになっている。

忠義を貫いた凛々しい武士の生き様に感動し、日本人として誇りに思い、忠臣蔵は心の静かな励みとなった。

 ところで、樋口清之「逆・日本史」によれば、映画や歌舞伎、講談で演じられる忠臣蔵は
『よくあんな嘘が言えたと思うほど粉飾がはなはだしく、忠臣蔵ほど真相がおおい隠されてしまっている事件も珍しい。』
『芝居の元になる事実はあったが、いかにも日本人受けするように、都合よく話が作り変えられていて、事実とかけ離れている部分があまりにも多すぎる。』
ということになる。

 巷間、浅野家から吉良家への賄賂が少なかったために浅野内匠頭は吉良上野介からことごとく意地悪され、とうとうその仕打ちに耐えかね城中で刀傷沙汰に及んだとされているが、この筋書きはあとで作られた完全なフィクションで、ことの真相はもっと深いところにある。。。

 内匠頭の先代のとき、常陸国笠間より赤穂に国替えの幕命がくだる。米以外の物産の少ない赤穂という土地に移り、藩経営の仕方に途方にくれた先代は、すぐ目の前にある海水に目をつけ、当時品質のよい塩の製造販売で収入を得ていた吉良家に塩釜製塩法の教えを乞うた。

 代は変わり、内匠頭の時代にはそれまでの努力が実り、塩の生産・販売が順調に伸びた。しかし、塩の生産量が上がるにつれて需給バランスが崩れ、価格低下と販売低迷に追い込まれはじめた。そこで事態打開に向け、江戸へと市場拡大を図るが、江戸では吉良家の塩が市場を独占しており、思わしい販売実績を上げることができない。販売担当重役であった大石内蔵助は一計を案じ、将軍綱吉に歯磨き用として赤穂塩を献上できるよう、時の実力者・柳沢吉保に賄賂を贈ってとりなしてもらう。これが見事に功を奏し、「将軍家御用赤穂塩」の宣伝効果は抜群で、あっという間に売り上げが急上昇、藩財政は豊かになる。ところがこの一方で、吉良家の塩の売上げは急落し、経営危機に陥いってしまう。 吉良家にとれば、塩釜製塩法を教えたばかりに、恩を仇で返されたわけで、当然に面白くない。浅野家と吉良家の確執はここに始まり、江戸での赤穂塩販売に対する吉良家の妨害から城中刃傷沙汰へと発展、忠臣蔵が始まった。。。というのが真相のようである。

 内匠頭自身が城中での刀傷沙汰という法を犯した以上、幕府の赤穂藩とり潰しは当然の処置で、恨むなら、取り返しのつかない行動を取った主君を恨めばいいのであって、吉良家に討ち入りするなどまったくのお門ちがいで、逆恨みもはなはだしいということになる。 

 元禄期は文化が爛熟していたものの経済は低成長期に入っていた。討ち入りの背景として、藩がつぶされ浪人となった身での再就職は夢のまた夢で、ただただ路頭に迷うしか道がなかったという事情がある。
 ときが高度成長期であった寛永年間であったなら、浪人の再就職口はいくらでもあり、赤穂浪士の討ち入りはなかっただろうと樋口氏は指摘される。


 ちなみに、大石内蔵助が吉良家のスパイの目を誤魔化すために盛んに通ったとされる祇園の一力茶屋は、当時は田んぼで、一力茶屋はまだなかった。また、討ち入りの日は雪など降らず、こうこうと明るい月夜で、装束も映画等に見られるような火事装束ではなく、つぎのあたった着物や大工の格好など、なるべく目立たないような服装だったらしい。


建仁寺
(京都・建仁寺)
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[ 2012/12/28 17:35 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(0)
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こんにちは,KENZOUです。日常の思いついたことやいろいろなことを写真と共に綴っていこうと思います。また、理系に興味のある方は「楽しい物理ノート」を公開していますので、そちらの方も覗いてみてください。

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