Infinity

日々の雑感をそのつど綴っていこうと思います。

らしく

 半年ほど近く前になるが、京都新聞の「現代のことば」に、京都市交響楽団常任指揮者・広上淳一さんが「らしく」という題で寄稿されていた。

『たとえば大変恰幅のいい方が目の前に現れ、私が身構えた時、その男性から発せられる声が裏声のようなとても甲高い声であれば、その瞬間きっと力が抜けるにちがいありません。この脱力は「恰幅のいい方とは、太く力強い声がでてくるもの」と自分勝手なイメージ、先入観をもっているからおこるのです。この先入観は「固定観念」となり、その人個人の画一的なものの見方を作ります。』

・・・おっしゃる通りと感心する。
IMG_いわさきちひろ
『逆に、私たちは他人が持っているこの「固定観念」の尺度に、不必要なまで気配りしながら毎日を過ごしていることはないでしょうか。他人が勝手に抱いた「固定観念」を探りながら、自分はこういう人間と思われていると察知すると、その他人の固定観念を裏切らぬように他人色の鎧を着て自分自身の行動を選択していく。』

・・・う~ん、と相打ち。他人が持つ「固定観念」などは、いわば他人の抱いた身勝手な妄想にすぎないのだが、何故かその妄想に束縛され、本来の自分自身の「個性」を失っていることは日常経験することだなぁと目から鱗。

『自分は自分で、他人が思う「自分」になる必要などどこにもないのです。自分の姿で誰かが意外性を感じても、それは先入観を抱いた人の勝手ですから、それで傷つけることもありません。逆に、自分を傷つける前に、自分の声に耳を傾けてみるといいですよ。「らしく」ですね。』

・・・憑き物が落ちたようなスカッとした気分になる。「らしく」という意味はなかなか深いなぁとしみじみ思う。

 サラリーマンを卒業し、娑婆世間にでて3年経つが、それまで見聞きしたところから判断して、男は他人の期待値を常に意識する傾向にあり、他人色の鎧で四六時中身を固めているようなところが無きにしも非ずで、女はその傾向が少ないように思われる。鎧も必要のないときは未練なくスッと脱ぎ捨てる。「らしさ」でなく「らしく」いく。これが大事ということを「現代のことば」のコラムで改めて知らされた。

IMG_110528紫露草
ムラサキツユクサ (2011年5月撮影)
[ 2012/02/23 19:18 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(0)

初積雪

 一昨日、朝、目が覚めカーテン越しに外を眺めるとあたり一面真っ白、屋根は雪の冠(かんむり)をかぶっていた。今年初めて見る雪景色。雪は深夜に音もなく深々と降ったらしい。早速カメラを引っさげて外に飛び出した。
 
山茶花が雪で薄っすら白化粧。
IMG_120219山茶花

枝に積もった雪は綿毛のようだ。
IMG_120219枝雪

雪をかぶったバラの枝。一輪のバラが顔を覗かせている。
IMG_120219バラ枝雪

IMG_120219バラ枝雪_2

雪の結晶
「雪は天から送られた手紙である。」とは中谷宇吉郎の有名な言葉だが、天空の気象条件で雪の結晶はいろいろな形をとる。その造形美はいずれもゾッとするほど美しい。

右の写真は「天からの贈り物・・・宝石のような雪の結晶の写真15枚」から拝借した1枚。このサイトには雪の結晶の写真15枚が載っている。自然の造形力は人力を遥かに凌駕するなぁ。。。とつくづく思い知らされる。

          
  末筆ながら、大雪被害に会われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。
[ 2012/02/19 20:08 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(0)

自分の感受性くらい

 今日、昼から小用があって出掛けた際、ふらっと本屋に立ち寄った。自然科学から社会科学、文芸から宗教関連まで多々済々、今更ながら多彩な分野の本の多さにびっくり。
 興味の向くまま、いろいろな本のページを繰っていると 茨木のり子(1926.6.12-2006.2.17)の『自分の感受性くらい』という詩が目に入った。この詩は彼女の代表作の一つとのこと。

   『自分の感受性くらい』 茨木のり子
茨木のり子
   ぱさぱさに乾いてゆく心を
   ひとのせいにはするな
   みずから水やりを怠っておいて

   気難しくなってきたのを
   友人のせいにはするな
   しなやかさを失ったのはどちらなのか

   苛立つのを
   近親のせいにはするな
   なにもかも下手だったのはわたくし

   初心消えかかるのを
   暮らしのせいにはするな
   そもそもが ひよわな志にすぎなかった

   駄目なことの一切を
   時代のせいにはするな
   わずかに光る尊厳の放棄

   自分の感受性くらい
   自分で守れ
   ばかものよ

    *
ハハーッという感じで、「ばかものよ」と叱られている自分にハッとする。

IMG_090926ハイビスカス・ティレーネ
(ハイビスカス:2009年9月26日撮影)
[ 2012/02/14 17:27 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(0)

知恵の輪

 昨日、家人とデパートに出かけた際、文具コーナに寄って紙粘土を買った。紙粘土で何をするか? 実は『知恵の輪』の秘密(?)に迫るためだった。
知恵の輪
さて、右の知恵の輪を外すことができるだろうか? 
一見したところ絶対ダメ!といわれそうだが...

しかし、素材が粘土のような伸縮加工自在のもので出来ていれば話は別。これを簡単に外すことができる。。。!?

早速、紙粘土を使ってやってみると

ナルホド、うまく外すことができた。

Topology1.jpg
プロセスを整理しておくと右のようになる。

繋がりだけに注目すればいいのだった。。。

逆を辿るのも面白いが、頭に大汗をかきそうなのでホドホドにしておくことに。
[ 2012/02/13 18:57 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(0)

禅のこころ

     『大空』 内山興正

   大空を毎日仰いで歩いていると
   それはまったく身近な親しい
   相談相手となってくる
IMG_091021Cosmos.jpg
   求めて得られぬ悲しさを告白すると
   「まあいいさ 大したことはない」
   鬱憤(うっぷん)をためて爆発させようかというと
   「それもよかろう でもくだらないぞ」という
   自分に愛想がつき 絶望していらいらしていると
   「まあそんな日もあるさ」

   そして大空自身 毎日
   青空になったり 雨天になったり
   白雲を飛ばせたり スモッグになったり
   鳥をとばせたり ジェット機を飛ばせたり

   今日もひろい大空のまま
   ただ大空をしている


 禅、とくに臨済禅のハウツー本を紐解くと、坐禅すれば腹が据わり、まわりの状況に左右されない強い人間になれるようなことが書かれてある。若い頃はとかく迷い・悩みも多く、藁をも掴む気持ちでそれに飛びついたものだった(汗;)。しかし、禅のハウツー本で易々と人間改造なんかができるハズがないという、至極あたり前のことになかなか気が付かない、、、小生の若い頃、禅の本で勇気をもらったことも確かなので、一概にハウツー本を批判するわけにもいかないが。

 『いや、いくら坐禅しても何にもならぬ。わしだって坐禅したからこんな人間になったのではない。もともとこんな人間なので、昔も今もちっとも変わってはいない』(宿無し興道発句参)とは豪快洒脱・禅僧のイメージをそのまま体現した沢木興道老師の言葉。

 冒頭の詩は曹洞宗・沢木興道老師の高弟・内山興正老師の『大空が語りかける』(拍樹社)に載っていたもの。肩肘を張らない、素直な言葉で禅の真髄を語られているようだ。
[ 2012/02/08 17:54 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(0)

ギターの練習(21)

IMG_12020和音
 この前のギターアンサンブルY.K.の刺激を受け、課題練習だけではイカンと発奮、自主錬に熱を入れている。
 いろいろな曲を弾くとなるとハイポジションでのコード(和音)が頻繁に顔をだす。そこで、その辺りを中心に繰り返し練習するのだが、なかなかスッと指の押さえが決まってくれない。迷い指となる。。。
 繰り返しやっているうちに何とかなるだろう、明日はうまく決まってくれるのでは、という淡い期待は常に裏切られっぱなし。
 しかし、やらなければ脳(小脳)に運指のプログラムが定着せず、何の進展もないハズ。分かっちゃいるけどナントやら。。。
 
 練習に飽き、何気なく外を見やると赤く光る粒のようなものが見えた。何だ!と近寄ってみると野いちごの赤い実だった。ルビーのような光沢を放っている。
IMG_120206野いちご_1

 折角だから3,4粒摘み取って口に放り込んだ。甘くて少しすっぱい味がした。小鳥たちがついばむのだろうか。
IMG_120206野いちご_2
 
 家人と用事で出かけたついでに花屋でポット植えのジュリアンを買う。『これは品種改良してバラのように八重咲きになっています。最近人気がありますね。冬場に強いですよ。』と店の人。
IMG_120206_1.jpg

赤と紫のジュリアン。洗いざらしのG-パンのような風合いも気に入ったので購入。
IMG_120206_2.jpg
[ 2012/02/07 15:14 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(0)

ギター・ライブコンサート

 ギター教室の川端先生が主宰されているギターアンサンブルY.K.のライブコンサートに出かけた。会場は20名も入ればほぼ満席となる民家の空家を改造した『アーチストホーム』というところで、アットホームな雰囲気の中で演奏が始まった。演奏者は先生に2年ほど習われているメンバーとのことで、先生を入れて全員で4名。ポピュラーな曲目全12曲、ギターアンサンブルの楽しさが伝わってくる。
《演奏中のひとこま》
IMG_120203アンサンブル_2

終了後、コーヒーとお菓子がでて先生と少し談笑する。
・先生:『早くあなたにも入っていただきたいんです。』
・小生:『いや、まだまだ基礎訓練中ですから、あと1年は練習しないと。今は変な癖を矯正しようと頑張っています。』
・先生:『大事なことですね。それがクラシックギターの王道です。基礎がしっかり出来上がればどんな曲でも綺麗な音で弾けるようになるものです。』
・小生:『先は長いようですけど。。。』と言いつつ気分は徐々にHighに。ヒトは褒めるとその気になるというが、兎も角それを足懸かりとして頑張ろうという気になる。
《川端譽也(かわばたよしや)先生》
IMG_120203アンサンブル_1
[ 2012/02/03 17:35 ] 日常雑感 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

KENZOU

Author:KENZOU
こんにちは,KENZOUです。日常の思いついたことやいろいろなことを写真と共に綴っていこうと思います。また、理系に興味のある方は「楽しい物理ノート」を公開していますので、そちらの方も覗いてみてください。

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